双子の異世界・奇跡の花束

目が開けていられないほどの眩しさに、ミネルア達や町の住民たちも目を瞑った。


「！！！」


＿もう駄目だ！

その場にいた全員がそう思った瞬間だった。




ガキィィィンッ！！！







突如、鈍い音が町全体に響いた。

ミネルアやヴォルスはその聞いたことのある音に目を見開く。



「これは・・・」



町全体が透明な壁に覆われて守られていた。



「レシオンの・・・力？」



左右両方向からやってくる影。


それは徐々に近づいてくるが、左から来る馬車よりも右から来る馬に跨る者たちが圧倒的に早かった。


「ミネルアーーーー！！！！！」



そう叫びながら馬を走らせてきたのはレシオンだった。



「レシオン！！！」



＿なんで！？どうして！？



ミネルアは驚き、レシオンを食い入るように見た。ヴォルス達も驚きを隠せない。


そしてもう一度光が左の馬車からやってくる。


レシオンはそれに即座に気づき、町に透明な壁を作った。


ゼノは確信する。


＿これが、賢者様の言っていた・・強大なマナの力！！！