双子の異世界・奇跡の花束
「兄様・・」


ニアが見守る中、レシオンとルシオネスは何度も力を放出する。


「ハハ・・ハハハ」


「・・・っ」


楽しそうにルシオネスは言う。


「ねえ兄上、何故僕がこの力を得たかわかる?」


「さあ?ちっともわからんな」


「それはね、僕の鉾で兄上の盾をぶち抜きたかったからだ!!」




バキィイイインッ!!





ルシオネスの鉾は何度も壁によって砕かれる。



「何度でも何度でもこうやって、刺して・・・刺して・・・・」



バキィイイインッ!!!



「くっ・・・」


レシオンの壁が破られる。


「兄上の心臓をこの鉾でえぐりたかったんだよ」


にやりと、ルシオネスは悪魔の様に笑った。

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