双子の異世界・奇跡の花束
「うわああっ!!!」
「ぐぬううっ」
クルーガと団長の叫び声が聞こえた。
そして近くで二人は倒れ込んだ。
鋭い水の刃で体を切り刻まれ、血だらけで苦しんでいる。
耐えかねたミネルアは悲鳴を上げた。
「クルーガ!おとうさん!!」
「おや、そこに隠れてたのか。小賢しいね」
と、ザンはにやりと笑う。
そして
「ルシオネス様の元へお連れしないと」
とミネルアへ手を伸ばす。
「やらせ・・・ねえええっ」
「おとうさん!!!」
蒼い顔をしながら団長がザンに飛びかかった。
「むさいですねえ・・」
ドシュッ
「ガッ・・ああ」
突き刺す様な刃物の音がした。
団長の鮮血がミネルアの顔に飛び散った。
「おと・・おとうさん!!おとうさん!!」
刃物を引き抜かれ、目の前で団長は倒れた。
「ミィ・・・カッコわりい・・ごめんな」
「あ・・ああ・・嫌だ・・嫌・・・こんなの嫌だ」
ミネルアは団長の手を力なく握る。
「お願い・・嫌・・こんなの嫌」
「姫様・・」
「お願い・・ゼノ・・こんなの嫌だ・・おとうさんが・・おとうさんが・・こんなの・・っ」
「かしこまりました!」
団長を見つめながらミネルアは何度も何度も悲痛の声を上げる。
それに耐えられず、決意したゼノは立ち上がる。
ザンは余裕の笑みを浮かべながら言った。
「また中年相手か。正直つまらないな」
「は?あんた俺を馬鹿にしてんの?」
ゼノはそう言って手に力を込めた。
「ぐぬううっ」
クルーガと団長の叫び声が聞こえた。
そして近くで二人は倒れ込んだ。
鋭い水の刃で体を切り刻まれ、血だらけで苦しんでいる。
耐えかねたミネルアは悲鳴を上げた。
「クルーガ!おとうさん!!」
「おや、そこに隠れてたのか。小賢しいね」
と、ザンはにやりと笑う。
そして
「ルシオネス様の元へお連れしないと」
とミネルアへ手を伸ばす。
「やらせ・・・ねえええっ」
「おとうさん!!!」
蒼い顔をしながら団長がザンに飛びかかった。
「むさいですねえ・・」
ドシュッ
「ガッ・・ああ」
突き刺す様な刃物の音がした。
団長の鮮血がミネルアの顔に飛び散った。
「おと・・おとうさん!!おとうさん!!」
刃物を引き抜かれ、目の前で団長は倒れた。
「ミィ・・・カッコわりい・・ごめんな」
「あ・・ああ・・嫌だ・・嫌・・・こんなの嫌だ」
ミネルアは団長の手を力なく握る。
「お願い・・嫌・・こんなの嫌」
「姫様・・」
「お願い・・ゼノ・・こんなの嫌だ・・おとうさんが・・おとうさんが・・こんなの・・っ」
「かしこまりました!」
団長を見つめながらミネルアは何度も何度も悲痛の声を上げる。
それに耐えられず、決意したゼノは立ち上がる。
ザンは余裕の笑みを浮かべながら言った。
「また中年相手か。正直つまらないな」
「は?あんた俺を馬鹿にしてんの?」
ゼノはそう言って手に力を込めた。