双子の異世界・奇跡の花束
ゴゴゴゴゴゴゴ・・・
8年前のあの時と同じ地鳴りが聞こえてきた。
「いや・・だって・・心の準備がっ」
「ミネルア」
「レシオンっ」
「俺は、この世界で皇帝になる。立派にあり続ける。だからお前も・・皇女として・・がんばれ」
_なんで。なんでそんな事言うの?
「おとうさん!クルーガ!!」
「ミィ!!!俺の娘だろ!強く生きろ!」
「泣くな!頑張れよ!俺達もがんばるからさっ」
_なんで?皆私の家族なのに!!皆のご飯を作るのが私の役目なのに・・
「ミネルア」
_ああ、お願いだから・・・呼ばないで・・絶対に言わないで
「さよなら・・だな?」
「嫌だ・・ヴォルス・・いやだ」
「なんで?やっと帰れるんだぞ。また親にも会える」
「だって、私がいないとヴォルス達・・寂しいでしょっ」
「そりゃ・・そうだけど」
ヴォルスの声が震えている。
「お前が幸せになるのが、一番俺の幸せだからな」
ゴゴゴゴ・・・
地鳴りは地震となり、辺りを揺らした。
「嫌だ!ヴォルス!!」
思わずミネルアはヴォルスに抱き着いた。
しがみついたと言うべきか。
見上げると、ヴォルスは笑っている。
白い月みたいに。いつもみたいに。
笑っている。
「なあ?大丈夫だから・・」
「ヴォルス!!ヴォ__」
それはほんの一秒の出来事で、誰にも何が起きたのかわからない程だった。
時空の歪みはミネルアの声と共に世界から消え去った。
8年前のあの時と同じ地鳴りが聞こえてきた。
「いや・・だって・・心の準備がっ」
「ミネルア」
「レシオンっ」
「俺は、この世界で皇帝になる。立派にあり続ける。だからお前も・・皇女として・・がんばれ」
_なんで。なんでそんな事言うの?
「おとうさん!クルーガ!!」
「ミィ!!!俺の娘だろ!強く生きろ!」
「泣くな!頑張れよ!俺達もがんばるからさっ」
_なんで?皆私の家族なのに!!皆のご飯を作るのが私の役目なのに・・
「ミネルア」
_ああ、お願いだから・・・呼ばないで・・絶対に言わないで
「さよなら・・だな?」
「嫌だ・・ヴォルス・・いやだ」
「なんで?やっと帰れるんだぞ。また親にも会える」
「だって、私がいないとヴォルス達・・寂しいでしょっ」
「そりゃ・・そうだけど」
ヴォルスの声が震えている。
「お前が幸せになるのが、一番俺の幸せだからな」
ゴゴゴゴ・・・
地鳴りは地震となり、辺りを揺らした。
「嫌だ!ヴォルス!!」
思わずミネルアはヴォルスに抱き着いた。
しがみついたと言うべきか。
見上げると、ヴォルスは笑っている。
白い月みたいに。いつもみたいに。
笑っている。
「なあ?大丈夫だから・・」
「ヴォルス!!ヴォ__」
それはほんの一秒の出来事で、誰にも何が起きたのかわからない程だった。
時空の歪みはミネルアの声と共に世界から消え去った。