双子の異世界・奇跡の花束
それはとても心地よかった。


まるで春の風が頬を優しく撫でるような。


暖かい光。


真っ白な世界。







_ねえ、ヴォルス・・私は本当は・・・ずっと一緒にいたかったの。


あんなに帰りたかったのに、いつの間にかヴォルスが居ない世界なんて考えられなくなってた。


ワガママだけどね・・・ずっと一緒にいたかったの。





『・・・・・』


『・・・・・』




遠くから誰かが自分を呼んでいる。


_誰・・?ヴォルス?クルーガ?おとうさん・・?



それとも?

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