双子の異世界・奇跡の花束
「ゼノ!!」


急いでゼノの元へ駆け寄る。


「姫様、どうしたんですか?」


ゼノは不思議そうに首を傾げている。


「え?えっと・・その」


何が言いたかったのか自分でもわからない。

大事な事だったハズなのに。


「なんだろう・・?」


「姫様、寝ぼけてますね?」


「寝ぼけてないもん!」


「こら、皇女がそんな風に話すな。はしたない」



一喝したのは父クロノスだった。

眉間にしわが寄っている。普段はおおらかな父も時には厳しい。


「ご、ごめんなさい・・・」


「今日はこれから来客がある。お前も皇女として挨拶をしなさい」


「は、はい・・」



しょんぼりしながらミネルアは思う。


_何かが思い出せないんだけど・・・夢の事かな?はっきりしない。
ゼノに何か言いたかったのに。モヤモヤする・・。

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