双子の異世界・奇跡の花束
「ヴォルス!ヴォルス!」
「・・・・」
ミネルアが呼びかけても返事はない。
ただずっと強引に手を引かれ、手首が赤くなっていた。
「痛いよ・・ヴォルス!」
「・・・あ。すまない」
泣き出しそうな声がようやく耳に入り、ヴォルスはミネルアの手を離した。
赤くなった手首を見てヴォルスはハッとした。
「痛いか?すまない・・そんなつもりじゃ」
「ごめんなさい・・グス・・」
「ミネルア」
「急にいなくなって・・ごめんなさい」
ぼろぼろと大粒の涙がミネルアの頬を何度も零れる。
「知ってる人かと思ったの・・でも・・でも・・」
_違った・・いるはずないのに願ってしまった
朝になっても、夢じゃないんだと何度も繰り返して考えて諦めて、でもようやく見つけたと思ったのに。
「帰りたい・・お母様に逢いたいよぉ・・うぇええんっ」
「ミネルア・・」
「・・・・」
ミネルアが呼びかけても返事はない。
ただずっと強引に手を引かれ、手首が赤くなっていた。
「痛いよ・・ヴォルス!」
「・・・あ。すまない」
泣き出しそうな声がようやく耳に入り、ヴォルスはミネルアの手を離した。
赤くなった手首を見てヴォルスはハッとした。
「痛いか?すまない・・そんなつもりじゃ」
「ごめんなさい・・グス・・」
「ミネルア」
「急にいなくなって・・ごめんなさい」
ぼろぼろと大粒の涙がミネルアの頬を何度も零れる。
「知ってる人かと思ったの・・でも・・でも・・」
_違った・・いるはずないのに願ってしまった
朝になっても、夢じゃないんだと何度も繰り返して考えて諦めて、でもようやく見つけたと思ったのに。
「帰りたい・・お母様に逢いたいよぉ・・うぇええんっ」
「ミネルア・・」