双子の異世界・奇跡の花束
どんどん成長するごとにミネルアは女らしくなっていくだろう。
それを男が黙っちゃいない。
「お前、今日から男みたいなカッコしろ」
「へ?」
現在はTシャツにスカート、エプロンという女子の格好だった。
「この旅団は男しかいないだろ?変な気を起こすやつが出てくるかもしれない」
「ええ?皆いい人達ばっかりじゃない?娘さんも地方にいたりとか・・」
「それだけじゃない。酒が入れば豹変する奴も出てくる。デロデロに酔ったあいつらだって見た事あるだろ?」
「それは・・あるけど」
残念そうにお皿洗いをするミネルア。
そんな姿でさえきっと可愛いと皆が思うだろう。
「7歳の頃とは違う。きっと年を追うごとに扱いも変わってくる」
「ヴォルス・・心配してくれてるの?」
「は?何を今更・・」
サラっと答えた。
「へへ・・ありがとう」
「・・。」
ヴォルスは目を逸らした。
あれから3年。
何かしらの手がかりも見つけてやれていない。
よく笑うようになったのはいい事だが、
ふいに見える奥底の黒い影りがヴォルスの心にも深く刻まれていた。
それを男が黙っちゃいない。
「お前、今日から男みたいなカッコしろ」
「へ?」
現在はTシャツにスカート、エプロンという女子の格好だった。
「この旅団は男しかいないだろ?変な気を起こすやつが出てくるかもしれない」
「ええ?皆いい人達ばっかりじゃない?娘さんも地方にいたりとか・・」
「それだけじゃない。酒が入れば豹変する奴も出てくる。デロデロに酔ったあいつらだって見た事あるだろ?」
「それは・・あるけど」
残念そうにお皿洗いをするミネルア。
そんな姿でさえきっと可愛いと皆が思うだろう。
「7歳の頃とは違う。きっと年を追うごとに扱いも変わってくる」
「ヴォルス・・心配してくれてるの?」
「は?何を今更・・」
サラっと答えた。
「へへ・・ありがとう」
「・・。」
ヴォルスは目を逸らした。
あれから3年。
何かしらの手がかりも見つけてやれていない。
よく笑うようになったのはいい事だが、
ふいに見える奥底の黒い影りがヴォルスの心にも深く刻まれていた。