双子の異世界・奇跡の花束
次の日の事。

ミネルアはヴォルスと一緒に町に買い出しに来ていた。


「あ、ここ寄ってもいい?」


「あ?本屋?」


ミネルアが指をさしたのは大きな本屋だった。


仕事をして月一回報酬も得ている。最近は本を読むのが好きになってきた。


「女って本好きだな」


「男だって好きな人はいると思うけど?」


「そんなの男じゃない」


「はいはい、ちょっと行ってくるね」


そう言ってミネルアは本屋に入っていった。


ヴォルスは本屋の前で待つ。

空を眺めながら。


_お前の求めてるものはここにはないのに・・

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