双子の異世界・奇跡の花束
「賢者様」


「はい?」


ミネルアの回答に2人の目が点になった。


「この本に出てくる賢者様。世界を救ったんだよ、凄いよね。そんな凄い人だったらケッコンしてもいいかな」


夢・女子☆


というか、ぶっとんでいる。

その本の賢者の年齢100歳だ。


「おっさん飛び越えてる・・」

「おじいちゃんじゃねえかよおおおお」


だがミネルアは本を見つめながら目をキラキラと輝かせている。


現実の男は駄目だというのか。


クルーガとヴォルスは動揺した。


ミネルアが小説ばかりを読んで間違った方向に成長しかねない。



「やっぱ燃やすこの本!」


ヴォルスは無理矢理に本を奪った。


「やだ!やめてヴォルス!!」


「やめろよ可哀想だろ」


クルーガはミネルアの味方の様だ。


「ミネルア、こんなひでえ奴より俺の方が優しいぜ?」


急にアピールを始める。


「クルーガ・・てめえ。」


クルーガはミネルアをぎゅっと抱きしめた。


「柔らか」

「てんめぇえええ!!!コロス!!!」



ヴォルスの怒りが沸点へたどり着いた。


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