双子の異世界・奇跡の花束
「ここに座っていてね、太陽を浴びてのんびりしてた矢先にお前を見つけたんだ。
驚いたよ」


「え・・でも8年前と見た目だって違うのに・・」


「絶対間違いないと思って」


太陽の日差しが彼を輝かせ、彼は嬉しそうにふわりと柔らかく笑う。

こんな演出、女性ならすぐにノックアウトするだろう。




_信じられない。8年も自分を覚えていてくれたなんて。それに名前まで。



すぐに嬉しさがこみ上げてきた。


「う、嬉しいです・・覚えてくれていて・・」


「うん、俺も逢えて凄く嬉しい」


カアアア///


ミネルアの顔はすぐに熱を帯び、レシオンの顔を見ることが出来なくなった。


そして気が付く。


「はうぁっ!?」


「何?どうした?」



_恥ずかしい・・めちゃめちゃ男装だし・・髪も短いし・・やばい・・何コレ凄く恥ずかしい!!



どうせなら可愛い格好が良かったと、その時ばかりは乙女になった。



「ご、ごめんなさい!!」

「あ・・」


バタバタバタッ


と逃げるように猛ダッシュでミネルアは街中へ走っていった。

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