双子の異世界・奇跡の花束
「なあ」
ビクゥッ!!
後ろからレシオンの声が聞こえ、恐る恐る振り返る。
「めちゃくちゃ足早いんだな。運動神経抜群」
「あ・・え・・あ」
_うそ!?追いかけてきてくれた!!!
まさかの行動にミネルアは固まった。
「逃げなくていい」
ドキッ!
手を引かれ抱き寄せられる。
「俺は怖くないよ?」
「あ・え・・いや・・ここ怖いのではなくて・・あのっ///」
あまりの至近距離に完璧に固まってしまった。
旅団の男性意外と話した事もない。
レシオンは楽しそうに笑った。いたずらそうな八重歯が覗いている。
「プッ・・その顔凄く・・可愛い」
カアアアア///
人生で初めて抱き寄せられたのだ。皇子の驚きの行動に顔を赤くするのは当然だ。
心臓が爆発寸前だ。
_かかかか可愛いって言われた!皇子様から可愛いって!!
真っ赤になって硬直したミネルアを見て、レシオンは自分から手を離した。
「あ、急にごめんな。でも導いてくれたのかと思った。こんな偶然・・逃したくないし」
「え・・」
「ぅわ、恥ずかしいな俺。なんだコレ・・俺ヤバいやつだな。ごめんな」
レシオンも急に顔を真っ赤に染め目を逸らした。
「いきなりこんな事してすまない。でも、何かお礼がしたいんだが」
「え?」
ミネルアのハンカチを見せ、レシオンは言った。
「今夜城でパーティーがあるんだ。良かったら来る?」
「え、ええ!?一般庶民を呼んでいいんですか!?」
「いたって普通の俺の誕生パーティーなんだが」
「普通とは言いませんよ、皇子様のパーティーは」
誘われたことに単純に驚くミネルアだ。
若干困り気味のミネルアの表情をみて、レシオンは腕を組み考えた。
「パーティーは苦手か?うーん・・そうだ、本は好きか?」
「え?本ですか?」
「女性って物語とか読むの好きだろう?妹もよく読んでるし」
「好きですけど・・」
「ミネルアもそういう本好きなんだ?」
ヴォルスの顔が脳裏に浮かぶ。
本を読むなと言われたばかりだ。
「いえ・・あまり・・どちらかというと地理とか・・」
「へえ・・勉強が好きなのか」
「はい、地図とか見たり・・」
ハッ!!!
ミネルアは思いついてしまった。
「あの・・お城の書物庫には・・難しいのもありますか?歴史についてとか」
「え?もちろんあるけど」
「それが読みたいです!!」
_私の帰る手がかりがあるかも知れない!!!
ビクゥッ!!
後ろからレシオンの声が聞こえ、恐る恐る振り返る。
「めちゃくちゃ足早いんだな。運動神経抜群」
「あ・・え・・あ」
_うそ!?追いかけてきてくれた!!!
まさかの行動にミネルアは固まった。
「逃げなくていい」
ドキッ!
手を引かれ抱き寄せられる。
「俺は怖くないよ?」
「あ・え・・いや・・ここ怖いのではなくて・・あのっ///」
あまりの至近距離に完璧に固まってしまった。
旅団の男性意外と話した事もない。
レシオンは楽しそうに笑った。いたずらそうな八重歯が覗いている。
「プッ・・その顔凄く・・可愛い」
カアアアア///
人生で初めて抱き寄せられたのだ。皇子の驚きの行動に顔を赤くするのは当然だ。
心臓が爆発寸前だ。
_かかかか可愛いって言われた!皇子様から可愛いって!!
真っ赤になって硬直したミネルアを見て、レシオンは自分から手を離した。
「あ、急にごめんな。でも導いてくれたのかと思った。こんな偶然・・逃したくないし」
「え・・」
「ぅわ、恥ずかしいな俺。なんだコレ・・俺ヤバいやつだな。ごめんな」
レシオンも急に顔を真っ赤に染め目を逸らした。
「いきなりこんな事してすまない。でも、何かお礼がしたいんだが」
「え?」
ミネルアのハンカチを見せ、レシオンは言った。
「今夜城でパーティーがあるんだ。良かったら来る?」
「え、ええ!?一般庶民を呼んでいいんですか!?」
「いたって普通の俺の誕生パーティーなんだが」
「普通とは言いませんよ、皇子様のパーティーは」
誘われたことに単純に驚くミネルアだ。
若干困り気味のミネルアの表情をみて、レシオンは腕を組み考えた。
「パーティーは苦手か?うーん・・そうだ、本は好きか?」
「え?本ですか?」
「女性って物語とか読むの好きだろう?妹もよく読んでるし」
「好きですけど・・」
「ミネルアもそういう本好きなんだ?」
ヴォルスの顔が脳裏に浮かぶ。
本を読むなと言われたばかりだ。
「いえ・・あまり・・どちらかというと地理とか・・」
「へえ・・勉強が好きなのか」
「はい、地図とか見たり・・」
ハッ!!!
ミネルアは思いついてしまった。
「あの・・お城の書物庫には・・難しいのもありますか?歴史についてとか」
「え?もちろんあるけど」
「それが読みたいです!!」
_私の帰る手がかりがあるかも知れない!!!