双子の異世界・奇跡の花束
ドキン


＿ああ、知ってる・・この感覚、空気・・



城の中で育ったミネルアにとって、とても懐かしい空間だった。


兵士に連れられて歩いていると、前から三人の侍女がやってきた。

深くお辞儀をされる。


「ミネルア様ですね？お待ちしておりました。ご用意は整っております」


「・・へ？」


早速書物庫へ案内してくれるのかと思いきやだった。



「こ、これは・・・」


案内された部屋に入ると、中に白と水色のコントラストが綺麗なドレスが一着用意してあった。



「二時間後、皇子がお迎えにあがるそうです」


「へ？へ？」


戸惑っていると、服を三人係で脱がされる。


＿！！！




「あのっ！？もしかして、パーティーとか！？」


「何を今更。面白い冗談ですね。今日は皇子の誕生パーティーです。そのために呼ばれたのでございましょう？」



＿ハッ・・そうか・・パーティー出てからの・・本なのね





すっかり自分が帰る事ばかり考えていてパーティーの事などみじんも覚えていなかった。


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