双子の異世界・奇跡の花束
皇女ニアは笑顔で挨拶をしてくれた。


「初めまして、ニアと言います」

「初めまして。ミネルアです」

「兄の恋人ですか?」


ドッキンッ


直球ストレートの質問に、ミネルアもレシオンも一気に顔が真っ赤になった。

そんな事を聞かれたらお互いに意識してしまう。

「ち、違います」
「違う」


そして口を揃えた。


「へえ~」


とニアは顔をにやにやさせながら二人の様子を見ている。


「怪しい。まあいいけど。ミネルア、今日は楽しんでいってね」


「はい。ありがとうございます」


楽しそうにニア皇女は人だかりへと消えていった。


「はぁ・・あいつ・・」


「フフ・・」



お互い恥ずかしくなり手を離した。

手汗がびっしょりだ。
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