双子の異世界・奇跡の花束
「その手を離せ」


ドクン・・・



_この声・・




ミネルアはレシオンの腕をほどき立ち上がった。


「ヴォルス!?」



黒い風を纏ったヴォルスが現れた。

いつもの様に刺すような鋭い目をして睨んでいる。



「ミィ~~!!!帰るぞおおお!!」


「え!?おとうさん!?」


ヴォルスの後ろには団長もいた。


二人で城の門を突破し、ミネルアの元へやってきたのだ。


団長の手が天井を掲げている。どうやらモノを浮かせる能力は団長のモノらしい。


「どうして・・」


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