双子の異世界・奇跡の花束
「駄目!ヴォルス!!」



向かった先にミネルアが立ちはだかった。


ヴォルスの額に汗がにじむ。


グッ・・


ミネルアの喉元すれすれで爪は止まった。



「今日はレシオンの誕生日だったんだよ。こんなに台無しにして・・許されないよ!!」


「知るかよ!」

「馬鹿っ!」


バシッ!!


ざわっ


ミネルアの平手打ちに会場がざわめいた。


「皆さん、ごめんなさい!ごめんなさい!この人は私を迎えにきただけなんです。
こんなはずじゃなかったんです・・・ごめんなさい!!」



ミネルアは浮いている全員に謝罪する。


「ミネ・・」


バンッ!!!


レシオンが発する間もなく、一瞬でヴォルスはミネルアを連れて去った。



「え・・これ。どうしよう・・」



団長は置いて行かれた。

そして会場の全員に睨まれた。




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