双子の異世界・奇跡の花束
「ヴォルス?起きてる・・?」


小さな声でヴォルスに言った。


「・・」


返事がないので近づく。


「ヴォルス・・?」


腕を顔に乗せて眠っている様に見えた。


ミネルアが顔を近づけた時だ。


「すまなかった」


ドキッ


低い寝起きの声でヴォルスが言った。


「お、起きてたんだ。びっくりした」


「・・昨日はすまなかった」


「え?」


妙な空気にミネルアは飲み込まれそうになった。


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