双子の異世界・金色のはなびら
_私の…私のせいだ!!!


ボロボロと涙が零れ、ゼノの頬に伝う。


「ゼノ!ゼノ!死なないで!!死なないでよぉ!!!」



エレノアは倒れているゼノを抱きしめる。


「お願いだから…」



ギュッ…











“パアアァ…”

エレノアが強く抱き締めたその時だった。




エレノアの背中が金色に光り、一瞬だが花びらの様な光が舞った。




「な!!?」


エレノアも驚いて自分を纏った光に困惑した。



「ん……ひめ…さま?」


「ゼノ!?」


青白かったゼノの顔色はゆっくりと赤みを取り戻した。



「よか……た…」

「姫!」


エレノアは安心した瞬間、力が抜けその場で気を失って倒れた。



「姫!姫!しっかりしてください!姫!」



ゼノが呼んでも返事がない。

口から微かに呼吸を聞き、ひとまず安堵した。


「姫様・・」


ゼノはエレノアを抱き上げベッドへ運ぶ。



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