双子の異世界・金色のはなびら
ぞくぞくと姫が中へ入り、近くのソファへ腰をかけた。

ネイファは最後の一人を確認すると説明に入った。

「皆様、お集まりいただきありがとうございます。本来ですと、本日はお部屋でゆっくりしていただこうと思っていたのですが、
明日の特技披露をどうしても今夜見たいと皇帝自らおっしゃりまして、お集まりいただきました。
皇帝の前で存分にご自分の気持ちなど伝えてください。
また、軽いお菓子や飲み物などもご用意しておりますので固くならずにお楽しみください」


にこり。


と微笑んでネイファは皇帝の隣に立った。



「では始めます。ああそうだ、音楽隊も始めてください。あ、あと静まりかえっているとやりにくいと思いますので、
どうぞ大臣や兵達もじゃんじゃんお酒を飲んで談笑してくださいね」

それを聞いて周りの凍りついた空気が一気に溶けた。

空気を察した指揮者が指揮棒を振ると、音楽が優雅にに奏でられ、大臣達もわいわいと話を始めた。


「ではソフィニア王国王女・ライラ様前へどうぞ」

ネイファはライラ王女の手を取り、ゆっくりと皇帝の近くへと促した。



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