双子の異世界・金色のはなびら
「リリンさんは皇帝の側室になること、どう思っているんですか?」
唐突にエレノアは聞いた。
「・・・どうって・・・国が決めたことだ。何も抵抗できまいな」
「リリンさんも・・・?」
「も・・・?だと?」
リリンの眉間にしわが寄った。
「あ、なんでもないです」
_ま、まずいことを聞いちゃったかもしれない・・・。やっちゃった。
「ま、人それぞれ思うこともある。私達、王族の姫はこうなる定めなのだ。自分の人生など有りはしない。誰かが決めた道に従うのみ」
「リリンさん・・・」
「だから強くならないとな。姫だからといって流されるままだったり、諦めたりしてはいけない。
側室になったら今後どうしたいとか、前向きに考えたほうがいいだろう」
「素敵です!」
「は?」
「アナタはちゃんと考えてるなと思って・・・私なんて、幸せだった国に帰りたいとしか思ってなくて・・・なのに諦めてここにいるし・・・気持ちも中途半端で」
リリンの顔が急に暗くなった。
「帰りたい場所があるなんて羨ましいことだな。・・・悪いが席を外す。もし呼ばれたら、そなたが先に行って欲しい」
「え?あ、はい」
そう言って立ち上がると、リリンは足早に外へ出て行った。
唐突にエレノアは聞いた。
「・・・どうって・・・国が決めたことだ。何も抵抗できまいな」
「リリンさんも・・・?」
「も・・・?だと?」
リリンの眉間にしわが寄った。
「あ、なんでもないです」
_ま、まずいことを聞いちゃったかもしれない・・・。やっちゃった。
「ま、人それぞれ思うこともある。私達、王族の姫はこうなる定めなのだ。自分の人生など有りはしない。誰かが決めた道に従うのみ」
「リリンさん・・・」
「だから強くならないとな。姫だからといって流されるままだったり、諦めたりしてはいけない。
側室になったら今後どうしたいとか、前向きに考えたほうがいいだろう」
「素敵です!」
「は?」
「アナタはちゃんと考えてるなと思って・・・私なんて、幸せだった国に帰りたいとしか思ってなくて・・・なのに諦めてここにいるし・・・気持ちも中途半端で」
リリンの顔が急に暗くなった。
「帰りたい場所があるなんて羨ましいことだな。・・・悪いが席を外す。もし呼ばれたら、そなたが先に行って欲しい」
「え?あ、はい」
そう言って立ち上がると、リリンは足早に外へ出て行った。