双子の異世界・金色のはなびら
刻々と時間は過ぎ、ようやく20人くらいの姫と会話しただろうか。

明らかにクロノスの顔は不機嫌だった。

口がへの字に曲がっている。


「ネイファ、いい加減にしろ」

「どうですか?話の合ういい女性はいましたか?」

「この顔がわからんのか?そんな女がいたらもう少しマシな顔してるハズだろうが」

「そ、それもそうですね。ハハハ・・」

「次で決めろ。出なければ・・・お前の首が飛ぶぞ」

「え・・・それは本当ですか?本当と書いてマジですか?」

「今実演してやろうか?」

「す、すみません!!次こそは!!!」



流石に鬼の形相のクロノスだったので、ネイファは急いで新たな姫を探す。



「ええ~~~マジで首が飛ぶよ~~~どうしたものか・・・」



懸命にキョロキョロと姫を探す。



_大体クロノス様の好みなんて全然把握してないし、なんだったら皇帝自ら
探していただく方が早いのでは??


「ニャー」

「え?ルゥ?」


どこから入ってきたのか、クロノスの飼っている猫が入ってきた。


「ど、どこにいくのですか。そっちはいけませんよ」

「ニャ」


機嫌よさそうにしっぽを立て、ルゥは向かう。


「え?え?」


ネイファはルゥに導かれるように向かうと、その先にはエレノアが座っていた。
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