双子の異世界・金色のはなびら
「ルゥの目が開いた」

「あ、はい。そうなんです!」


「何故なのか知っているのか?」

「いえ・・ですが、私とあった時は片目は閉じたまま痛そうでした」

「・・・もう一年以上前からだ」

「え?そうなんですか?」



エレノアはクロノスの近くに寄り、ルゥの目をまた確かめた。



「本当に不思議・・・」


不思議そうにルゥを見ているエレノアを、クロノスはじっと見つめた。



「何か、知っていると思ったんだがな。」

「あ、いえ・・・解りません。でも・・・良かったです!もう痛くなさそう」



パアッと花びらの様な笑顔になったエレノア。



「俺の思い過ごしだな・・・あれは」

「え?」

「お前がルゥにまじないをかけていたように見えたから」

「えっ!そんな・・・っていうか、あれ見てたんですか!?は、恥ずかしい・・・」


みるみる顔が赤くなってしまい、また俯いてしまった。


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