悪役令嬢はお断りします!~二度目の人生なので、好きにさせてもらいます~
第十二章 大逆転後は、溺愛ハッピーエンド
あれから数日が経過。
私はほとんど屋敷から出ずに過ごしていた。
閉めきられているカーテンを引けば、淡く闇夜に浮かぶ満月が見える。
地に落ちた自分とは対照的な輝く月の存在がまぶしい。
もっと気をつければよかった。あの時、ああしていれば……。
頭をよぎるのはタラレバの後悔ばかりで、なにもできない自分が歯がゆい。
ぎゅっとカーテンを握りしめると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
もしかしたら、アイザックだろうか? それとも家族?
みんな、部屋から出ない私を心配してくれて、たびたび様子を見にきてくれる。
返事をすると、窓ガラスに反射して映し出されている扉が開いて、メイドの姿がうかがえた。
「お嬢様。ドレスに着替えましょう!」
「え?」
なだれ込むように複数のメイドたちが部屋に足を踏み入れると、まるで逃がさないというようにぐるりと私を囲んだ。
私はほとんど屋敷から出ずに過ごしていた。
閉めきられているカーテンを引けば、淡く闇夜に浮かぶ満月が見える。
地に落ちた自分とは対照的な輝く月の存在がまぶしい。
もっと気をつければよかった。あの時、ああしていれば……。
頭をよぎるのはタラレバの後悔ばかりで、なにもできない自分が歯がゆい。
ぎゅっとカーテンを握りしめると、部屋の扉をノックする音が聞こえた。
もしかしたら、アイザックだろうか? それとも家族?
みんな、部屋から出ない私を心配してくれて、たびたび様子を見にきてくれる。
返事をすると、窓ガラスに反射して映し出されている扉が開いて、メイドの姿がうかがえた。
「お嬢様。ドレスに着替えましょう!」
「え?」
なだれ込むように複数のメイドたちが部屋に足を踏み入れると、まるで逃がさないというようにぐるりと私を囲んだ。