悪役令嬢はお断りします!~二度目の人生なので、好きにさせてもらいます~
 ──て、適応するのが早すぎるんですが。

 館内はカフェのお客さんで賑わっており、ホールでは私とマイヤーヌが給仕を行なっている。
 今の時間、厨房はルイーザが担当だけれど、客足が落ち着いているのでカウンターの中にいる。
 私は接客を行ないながら、ちらりとマイヤーヌがいる方へと顔を向けた。

 肩につくかつかないかの長さのあるエメラルドグリーンの髪は大きく内側にカールされている。頭には花飾りがあるヘッドドレスが。

 彼女が着ている制服も希望どおり。
 ジャンパースカートの腰もとにはリボンをつけ、ブラウスの襟もとにはフリルとレースを組み合わせている。
 袖部分は大きく袖口が広がっているフリル仕様。腕部分のサイドには細めのリボンを通してあった。
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