悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
名前でよばせて。
◇
「うっわ、漣また1位じゃん!」
「………」
昼休み。
わたしたち1年の教室がある廊下は、いつも以上に騒がしい。
「あいつ、ほんっと頭いいよね。
うち結構な進学校なのに、その中でも常に学年一位なんて……って。おーい、海凪ー」
「な、なに?すずちゃん」
「だから、漣の話!」
「ああ、漣くん……ね」
わたし向坂 海凪(サキサカ ミナギ)は、でかでかと貼り出された中間テストの成績上位者の名前を見てため息をついた。
「そんな落ち込まないの!
2位だって簡単にとれないでしょ?」
「うん……」
「というより、普通あたしがなぐさめられる側だよね……」
「ご、ごめん」
ズーンと落ち込んでいるのは中学の時から友達の、小山 涼帆(コヤマ スズホ)。
通称、すずちゃん。
「うっわ、漣また1位じゃん!」
「………」
昼休み。
わたしたち1年の教室がある廊下は、いつも以上に騒がしい。
「あいつ、ほんっと頭いいよね。
うち結構な進学校なのに、その中でも常に学年一位なんて……って。おーい、海凪ー」
「な、なに?すずちゃん」
「だから、漣の話!」
「ああ、漣くん……ね」
わたし向坂 海凪(サキサカ ミナギ)は、でかでかと貼り出された中間テストの成績上位者の名前を見てため息をついた。
「そんな落ち込まないの!
2位だって簡単にとれないでしょ?」
「うん……」
「というより、普通あたしがなぐさめられる側だよね……」
「ご、ごめん」
ズーンと落ち込んでいるのは中学の時から友達の、小山 涼帆(コヤマ スズホ)。
通称、すずちゃん。