悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「にしても朝から感慨深いわー」


「なにが」


「んー?
いやほら、基本女子には冷たいからさ、声かけてくるなんて思わなくて」


「まあ小山とは同中だし、岬とも仲いいし」


「他の女子とちがって騒がないし?」


「一番はそれだな」


「……」


ふたりとも。

どうしてわたしを真ん中にして話してるの。


右には漣くん、左にはすずちゃん。

話すなら並んで話したらいいのに……!


それにこんなとこ、だれかに見られたらどうするの!?


「漣って、ほんっと女子には冷たいよね」


「あっちから勝手に寄ってくんの。
こっちは大迷惑」


「うっわ、性格わっる〜」


っ〜〜!!


「す、すずちゃん!
わたし、先いくね!」


「あっ、ちょっ!海凪!?」
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