悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
かわいい声、たくさん聞かせて。
*
「おはよ、海凪」
「……」
時刻は朝7時半。
昨日とは逆に、早めに来たのに。
「驚いた顔もとびきりかわいいな」
上履きに履き替えたタイミングで後ろから聞こえた声。
「な、なんで……っ」
「なんでだと思う?」
口角を上げて、フッと笑う。
しかもまた“ 海凪 ”って言ったし……!
「大丈夫。
だれもいない」
「っ、そうじゃなくて……っ」
もしも。
もし万が一聞かれてたらどうするのっ!
「放課後に会うだけじゃ、足りない」
「えっ」
「少しでもそばで声が聞きたい」
「っ、」
「キスしてから前以上に。どんどん欲張りになってる」
愛おしいと言わんばかりに甘く細められた瞳。
「っ……」
わたし、変だ……。
鼓動がとてつもなく速く動いている。
冷たさなんて感じられない、むしろ熱いくらいのまなざし。
この瞳に見つめられたら、胸の奥がきゅーっとなってくすぐったくて。
「こっち見てよ」
「っ、」
冷静じゃ、いられなくなる。
「おはよ、海凪」
「……」
時刻は朝7時半。
昨日とは逆に、早めに来たのに。
「驚いた顔もとびきりかわいいな」
上履きに履き替えたタイミングで後ろから聞こえた声。
「な、なんで……っ」
「なんでだと思う?」
口角を上げて、フッと笑う。
しかもまた“ 海凪 ”って言ったし……!
「大丈夫。
だれもいない」
「っ、そうじゃなくて……っ」
もしも。
もし万が一聞かれてたらどうするのっ!
「放課後に会うだけじゃ、足りない」
「えっ」
「少しでもそばで声が聞きたい」
「っ、」
「キスしてから前以上に。どんどん欲張りになってる」
愛おしいと言わんばかりに甘く細められた瞳。
「っ……」
わたし、変だ……。
鼓動がとてつもなく速く動いている。
冷たさなんて感じられない、むしろ熱いくらいのまなざし。
この瞳に見つめられたら、胸の奥がきゅーっとなってくすぐったくて。
「こっち見てよ」
「っ、」
冷静じゃ、いられなくなる。