悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「昨日は時間ギリギリで会ったから、今日は絶対早く来るだろうなーって思ってたけど」


「うっ……」


読まれてた……!


「やったね。
海凪の考えてること、当たった」


「なっ、なんでそんなに嬉しそうなのっ」


「ん?
だってさ、こうやって俺のことで動揺してる海凪を見るのがめちゃくちゃ楽しいから」


「ば、バカにしてる……?」


「そうじゃなくて。
好きな子には少しでも自分のこと、考えててほしいじゃん」


「っ……!」


一歩。

また一歩とわたしに近づく漣くん。


「海凪が俺を意識してる証拠。つーか、どんなに短い時間でも海凪の中に俺がいるとか、めちゃくちゃ嬉しい」


そ、そんなポジティブに捉えちゃうの……?


「今もほら、ドキドキしてる」

「っ……!」


グッと距離を縮めてきたかと思うと、すくうように手をとられた。


「だ、だれかに見られ……」


「大丈夫」


「だ、大丈夫じゃな……」


「あっ、七流。
向坂も!おはよー」


!!!
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