悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「んんっ……ふっ、……」


性急に押しつけられた唇はとっても熱くて。


「かわいい、海凪……」

「は、ぁ……っ」


ふれるだけなのに、何度も何度もふってくるから、足がガクガクと震えて立ってられない。


「さざな、み……く…っ」


「ん、ちょっと我慢して」


目が潤んで、頭もぼーっとして。

ぎゅっとシャツをにぎったら、後頭部にあった手が膝裏と腰に回されて。


「っ、かわいい……。
首に手、まわせる?」


抱き上げられて、そのままストンとその場に座った漣くん。


「ん、いいこ。
もっとキスしような」


漣くんの上にまたがってる状態。

グッと距離が縮まって、身体がピタッとくっついて。


「じゃ、口あけて」

「も……っ、じゅう、ぶん……」


「うん。でももっと」


頬をなでた手が、ゆっくりゆっくりこめかみ、耳、首筋へと伝って。

ピクっと反応したら、漣くんは悩ましげに目を細めた。


「俺は、たりない。
いくらキスしたって、海凪がたりない。
だから、もっと」


「んんっ……」


「俺を欲しがって、俺に海凪をたくさんちょーだい」
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