悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
しるし、つけさせて。
◇
「わっ、これめちゃくちゃおいしそ〜!」
「ねっ!いっぱい写真とろ!」
女の子たちが騒ぐ、すぐ隣で。
「……」
「……」
メニューも開かず、黙ったままテーブルに向かい合うすずちゃんとわたし。
今いるのは学校から少し離れた駅近くにあるカフェ。
特に生クリームましましのパンケーキが有名なこのお店は、今日も女子高生でいっぱい。
カメラのシャッター音やきゃーきゃーと騒ぐ声が聞こえる店内で。
「あの……す、すずちゃん?」
「……」
わたしたちのいるテーブルだけが場違いみたいに静まり返ってる。
今日は先生たちの都合で授業は午前のみで。
いつもだったらめちゃくちゃ喜ぶはずなのに、今日は朝からずっとこう。
いつもきまってる巻き髪も今日はなんだかゆるゆるで。
極めつけは髪で顔を覆い隠すように、俯いていることが多くて。
中学から一緒だけど、ここまで静かなすずちゃんは初めて。
授業が終わって、引っ張られるようにここに来たけど……。
すずちゃんをここまでにする理由。
「あ……」
「わっ、これめちゃくちゃおいしそ〜!」
「ねっ!いっぱい写真とろ!」
女の子たちが騒ぐ、すぐ隣で。
「……」
「……」
メニューも開かず、黙ったままテーブルに向かい合うすずちゃんとわたし。
今いるのは学校から少し離れた駅近くにあるカフェ。
特に生クリームましましのパンケーキが有名なこのお店は、今日も女子高生でいっぱい。
カメラのシャッター音やきゃーきゃーと騒ぐ声が聞こえる店内で。
「あの……す、すずちゃん?」
「……」
わたしたちのいるテーブルだけが場違いみたいに静まり返ってる。
今日は先生たちの都合で授業は午前のみで。
いつもだったらめちゃくちゃ喜ぶはずなのに、今日は朝からずっとこう。
いつもきまってる巻き髪も今日はなんだかゆるゆるで。
極めつけは髪で顔を覆い隠すように、俯いていることが多くて。
中学から一緒だけど、ここまで静かなすずちゃんは初めて。
授業が終わって、引っ張られるようにここに来たけど……。
すずちゃんをここまでにする理由。
「あ……」