悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


わたしも、はずかしくて目も合わせられなかった。

元々の性格もあるけど、改めてこの人と付き合ってるんだ、彼氏なんだーって思ったら妙にくすぐったくて、見られなくて。


「でしょ?
海凪なら、ぜったい分かってくれると思ってた」


「うん、めちゃくちゃ分かる……って、え?」


「漣と、つきあってるんでしょ?」


「っ……!」


真っ赤な顔はどこにいったのか。

今度はわたしが赤くなる番。


「ど、どうしてそれ……っ、」


「さあ、どうしてでしょう?」


グイッと水を飲み干してニシシと笑う。


うそ……。

バレてた?

いつから?
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