悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


髪をぐしゃぐしゃとして俯いた漣くん。


「ふふっ、なんだかかわ……」


かわいい。

そう言いかけたら。


「かわいいのはどっちだよ」


「っ!?」


「ごめん、我慢できない」


腰かけていた体がふわっと浮いて。


「えっ、えっ!?
さ、漣く……っ!」

「こーら。
ジタバタしないの」


リビングを出て、すぐ手前のドアが開かれた。


「お、下ろして……っ!」


「うん。
下ろすよ」


「っ……!」


そのままふっかふかのベッドに乗せられて。


「近いよ、漣、くん……っ」

「そりゃあ、近づいてるからね」


漣くんは横たわるわたしの上に跨った。
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