悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

「漣くん、が……っ」


「うん」


「すき、だから……っ」

「っ!!」


「浬々ちゃんとずっと隣で座ってて、名前も下の名前で呼ばれてて」

「下の名前って……っ、あの女……」


「いや、だった……漣くんの彼女はわたしで。漣くんが想ってくれてるのはわたしで、漣くんを好きなのはわたしなのにって……」


「海凪……っ」

「漣、くん……っ」


言葉にした瞬間。

喉の奥から込み上げてくるように、すきって気持ちがあふれてとまらなくて。


「俺は海凪のものだよ」

「う、ん……っ」


「中学の時から海凪しか見えてないし、ずっと海凪がほしくてたまらなかった」


「やっと……
やっと手に入った……っ」

「漣、くん……っ」


最初は退学が怖くて、バレたくなくて。

漣くんと付き合うことに恐怖すら覚えていたのに。


今は、大好きな漣くんと離れることが一番こわい。


「俺も、すきだよ。
めちゃくちゃ好き。すっげえすき」