悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「江川……なんか今日、やけににこにこしてない?」


それは、わたしも思った。


今日も朝から快晴で、教室にはまぶしい太陽の光が差し込んでいる。

そのせいもあってか、常に笑顔の江川くんがいつも以上に輝いて見える。


「え?そう?」

「う、うん……」


すずちゃんがそう言うんだから、ぜったいそう。


というか、わたしでも分かるくらい、ニコニコ……いや、ニヤニヤしてる。


「向坂、昼休みに職員室行くの、ぜったい忘れないようにね」


HRで先生が言ってたこと、だよね?


「向坂、驚愕するんじゃないかな」

「きょ、驚愕……?」


「まあ、普段の七流を見てれば納得がいくけど」


ってことは、漣くんにも何か関係があるってこと?
< 244 / 308 >

この作品をシェア

pagetop