悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「っ〜!!」


甘いマスクを最大限生かして、だめ?って聞いてくる。

ずるいよ、漣くん……っ。


「すき、だよ」


「もう一回」


「すきだよ」


「名前も合わせて」


「っ、好きだよ、漣くん……」

「そーじゃなくて」


「すき、七流くん……っ」


「ん、俺もすき。
好きだよ、海凪」


あー……幸せって言って、またぎゅうぎゅう抱きしめてくるから。


顔も熱いし、はずかしい気持ちでいっぱいだけど、弾むような声を聞いていたら、わたしも幸せで満たされて。


「その顔、めちゃくちゃかわいい」


思わず笑みがこぼれた。
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