悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「元々海凪がしてくれたらなーって思ってたのもあるけど、指名した一番の理由はやっぱこれかな」


「これって……っ、んんっ!?」


「放課後とか。
ふたりで残って作業してても、別に変な目で見られないし、イチャイチャし放題じゃん?」


「さ、漣くんっ……!」


「あ、こら。
また苗字に戻ってる。金曜に、名前で呼ぶように言っただろ?」


「うっ、でもはずかしくて……」


「自分から抱きつくことはできるのに?」


「そ、それとこれとは話が別です!
だって、ずっと漣くん、だったから……」


「じゃ、練習しよ」


「れ、練習?」


「そう。
金曜にも言ったけど、俺と正式に付き合うことになった以上、俺は海凪といっぱいイチャイチャしたい」


「い、イチャイチャ……」


「そ。イチャイチャ。
だからまずは、名前呼ぶことから、始めよ?」


「ううっ……」
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