悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「俺、濡れてるよ」


「っ、い、いまは、離れたくないっ……」


七流くんの首にぎゅっと抱きついた。


「うん、俺も。
離れたくない」


トクトクと聞こえる七流くんの心音と、わたしの鼓動が重なり合って聞こえて。


また一つ、すきが増えた。


「でも、落ち込んだのは事実だから……」


「っ、な、なんでも……!
なんでもするから……! 七流くんが元気になるなら、わたし……」


シュンとする七流くんに慌てて、手を振る。


「言ったね?」


「えっ?」


「はずかしいからやだ、とか。取り消して、とかはなしだからね?」


「う、うん……」


あれ。

なんか声のトーンワントーン上がったような……。

それに、不敵な笑みを浮かべているように見えるのは気のせい……?


「服、脱がせて」
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