悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「っ、え?」


今、なんと……?


「制服。
いくら夏も近いとはえ、さすがに濡れたシャツでいるの気持ち悪いし。脱がせて?」


「っ、え、でも、それは自分でやったほうが……」


「なんでもするって、言った」


「っ〜!!」


口角をあげてイジワルに微笑む。

ずるい。

ぜったいわたしが嫌がると思って……。


「ほら、はやく。
俺、風邪は引きたくないなぁ。海凪と会えないのとか、まじで無理だし」

「わ、わかった……!
わかりました、から!」


「ん、じゃあ、お願い」


腰に回った両腕がぎゅっと絡みついてくる。


うー……逃げるのも無理。

だったら。

腹括るしか、ない。
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