悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「目、つぶってて……!」


「だめー。
見てる」


「っ、いじわる……っ、」


「それ、俺に言っても逆効果。かわいいとしか思えない」


じっと見つめられたら、脱がしにくい。

でもっ、七流くんを元気にさせるためだから……。


「健気なとこも、かわいい。
ぜんぶすき」


「っ、集中、できないから……っ」


顔、熱い……。

マリンの香りが鼻をくすぐって、くらくらする。


「ん、そのままぜんぶね」


なんとか震えそうになる手に力を入れて、ゆっくりゆっくりボタンを外していく。


「っ、できたよ……」


「ん、ありがと」


「ううっ、はずかしい……」


「顔真っ赤。
そんなにはずかしい?」


クスッと笑う七流くんの手が頬をすべっていく。


「っ、だって……、服の香りが強くて、いつもこの匂いに包まれてるんだなーって思ったら、なんかいろいろ思い出しちゃって……」

「っ……」


「な、七流、くん……?」


「あー……もう、ほんっと無理。
かわいすぎ」


「なっ、七流く……っ、んっ……!」
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