悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
悩ましげに細められた目が見えたのは一瞬で。
「っ、ふっ……」
目の前には伏せられた長いまつげとスっと通った鼻筋が見えるだけ。
「んんっ、なる、くん……っ」
「かわいい、海凪」
離れたと思ったら、また塞がれる。
その繰り返しで。
気づいたら。
「俺も脱がせてあげる」
プツッとリボンが落とされて。
「ん、んっ……、」
プチプチとセーラー服の前ボタンが外されていく。
「教室だし、我慢するつもりだったけど、やっぱむり。ちょっとだけ、さわらせて」
「やっ……あっ、七流くっ……」
「体、あっつい。
もしかして、期待してた?」
「ちっ、ちがっ……」
「そんな目潤ませて、顔真っ赤にさせて言っても説得力ないよ」
三日月型に細められた目も。
目の前にある綺麗な鎖骨も。
「っは、」
熱くはかれた吐息も。
わたしの体を熱くする要素にしかならなくて。
「んっ、も、やっ……!」
「ごめん。
少しだけ……」
クールな姿も相まって、七流くんから感じられる色気にますますとけそうで。
「っ……」
首に回した手から今度こそ力が抜けて。
ガクンと前に倒れそうになったとき。
「漣、くん……?」