悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「で、でも、私は……っ」


「じゃあ上げてみ?俺の好きなところ。
容姿以外で」


「っ……」


「だよな、所詮は顔だもんな。他の男子から俺のとこに、いくつも苦情がきてんの。俺以外が話しかけても反応しないから、伝言とか、頼み事とかぜんぶ俺に回ってくる」


やっぱりすずちゃんの言ってた話は本当だったんだ……。


「分かったら、さっさと出ていってくれない?
アンタ含め、海凪以外は興味がない」


「特に自分の仕事に責任ももてないようなやつには」


「っ……」


声は聞こえないけれど、泣いている気がする。


七流くんの言い方は確かにきついかもしれないけれど、すべて紛れもない事実で。


新しい副委員長として、自分の仕事に責任をもてない人には仕事を任せるわけにはいかない。
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