悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


「海凪……」


「あっ……」


ぎゅっと背中に回された腕が腰のラインをゆっくりなぞった。


「っ、だめだよ、こんなとこで……」


いつ、だれが来るか、わからないのに。


「海凪がほしい」


「っ……」


「だめ?」


「っ、だめじゃないけど……っ」


熱を孕んで、今にもとろけそうなこの目にわたしは弱い。


「ぜんぶほしがって」

「っ、七流くっ………」


七流くんが首に顔を埋めようとしたところで。


キーンコーンカーンコーン。

一限目の終わりを告げるチャイムが鳴った。


その体がビクッと揺れて。


「はぁ……」


トンっと肩に頭が乗せられた。
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