悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
ずっとここで愛されてて。
◇
「そう、だったんだ……」
その日のお昼休み。
わたしは浬々ちゃんと屋上に来ていた。
「急に理事長と会うことになって、さすがにびっくりしたよ」
「うっ、それはごめんなさい……」
実際のところ、浬々ちゃんに見られてしまったことは、七流くんが直接理事長に伝えたらしく。
その話の確認に、浬々ちゃんは呼ばれたんだって。
「ごめんなさい……てっきりわたし、浬々ちゃんとばかり思って」
「いいよ、ぜんぜん。
元々漣くんから知らされてなかったんでしょ?だったら情報源は私だと思うのが普通だよ」
青空の下で、浬々ちゃんの黒髪が風に揺れる。
「ごめんね、いろいろ意地悪して」
「えっ……?」
髪を押さえながら、浬々ちゃんは悲しげに笑った。
「なんとなく、ふたりはつきあってるんじゃないかなって思ってた。漣くん、いつも海凪ちゃんのこと見てるから」
「っ……!」
「この間の勉強会のときも、ふたりが同じタイミングで帰ったでしょ?海凪ちゃんの体調不良はわかるけど、なんで漣くんまで?って」
言われてみれば、確かに……。
「確信したよね。ふたり、できてるなって」
「で!?」
浬々ちゃんの言葉づかいが絶妙すぎる……。
「そう、だったんだ……」
その日のお昼休み。
わたしは浬々ちゃんと屋上に来ていた。
「急に理事長と会うことになって、さすがにびっくりしたよ」
「うっ、それはごめんなさい……」
実際のところ、浬々ちゃんに見られてしまったことは、七流くんが直接理事長に伝えたらしく。
その話の確認に、浬々ちゃんは呼ばれたんだって。
「ごめんなさい……てっきりわたし、浬々ちゃんとばかり思って」
「いいよ、ぜんぜん。
元々漣くんから知らされてなかったんでしょ?だったら情報源は私だと思うのが普通だよ」
青空の下で、浬々ちゃんの黒髪が風に揺れる。
「ごめんね、いろいろ意地悪して」
「えっ……?」
髪を押さえながら、浬々ちゃんは悲しげに笑った。
「なんとなく、ふたりはつきあってるんじゃないかなって思ってた。漣くん、いつも海凪ちゃんのこと見てるから」
「っ……!」
「この間の勉強会のときも、ふたりが同じタイミングで帰ったでしょ?海凪ちゃんの体調不良はわかるけど、なんで漣くんまで?って」
言われてみれば、確かに……。
「確信したよね。ふたり、できてるなって」
「で!?」
浬々ちゃんの言葉づかいが絶妙すぎる……。