悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
──────────


「そう、カラオケ!
今度4人でいこうよ」


「カラオケかー
俺、結構苦手なんだけどなー」


「江川くん、得意そうに見えるけど……」


「いや、岬の歌声はまじで素人が聞いても耳ぶっ壊れるひどさだから」


「ええっ!?」


「まじなの、江川!?」


「ちょっと、七流。
それは言わない約束でしょ。なら……」


「っ!?」


「じゃあね、向坂。
また明日〜!」


「海凪!漣も!
またね!」


ボソッとわたしに囁いた江川くんは、すずちゃんと手をつないで帰って行く。
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