悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。

また、視線を感じる……

気づいてないふりしてたけど、やっぱりむり。


朝からずっと。

昨日以上に、今日は特に。


ううっ……


頬杖をついて俯いた。


こっち、見ないで……


漣くんのことを考えると、どーしても意識してしまう。


昨日正式に付き合うってなって、放課後の待ち合わせ場所は変わらずあそこになった。


「放課後は絶対ふたりになりたい」


元々最初告白された日にそう言われて、


「学校じゃ、だれかにバレる恐れがあるし。ここならいいよね、人気ないし」


決まってはいたけれど。


改めてお付き合いって考えると、なんか変な感じ。


ついこの間まで苦手だと思ってた人が、わたしの……か、彼氏なんて。


「……」


自分で言うの、恥ずかしい……。