悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。
うーん。
それもってことは、他にもっと大きいことがあるってことだよね。
家族でもない、好きな芸能人のことでもない。
笑顔の絶えないすずちゃんが、顔を歪めて頭を抱えるほどの問題。
だったら……答えは一つしかない。
ふと窓の外を見るわたし。
今日も朝からいい天気。
雲ひとつない、快晴だ。
「分かった。
最近雨が多くて、久しぶりの晴れだから日焼けするって話?」
すずちゃんは、常日頃から日焼け止めとか美容にすっごく気を使ってる。
同じ女子としてお手本にしないといけないくらい。
「海凪……」
「うん、分かるよ分かる」
「え?」
「女の子にとって日焼けはいやだよね」
「いや、ちが……」
「わたしもそろそろ塗らなきゃなーって思っ……」
「ちがうわっ!!」
!?
「い、痛いよすずちゃん……」