悪い優等生くんと、絶対秘密のお付き合い。


うーん。

それもってことは、他にもっと大きいことがあるってことだよね。


家族でもない、好きな芸能人のことでもない。


笑顔の絶えないすずちゃんが、顔を歪めて頭を抱えるほどの問題。


だったら……答えは一つしかない。


ふと窓の外を見るわたし。


今日も朝からいい天気。

雲ひとつない、快晴だ。


「分かった。
最近雨が多くて、久しぶりの晴れだから日焼けするって話?」


すずちゃんは、常日頃から日焼け止めとか美容にすっごく気を使ってる。


同じ女子としてお手本にしないといけないくらい。


「海凪……」


「うん、分かるよ分かる」


「え?」


「女の子にとって日焼けはいやだよね」


「いや、ちが……」



「わたしもそろそろ塗らなきゃなーって思っ……」


「ちがうわっ!!」


!?


「い、痛いよすずちゃん……」
< 59 / 308 >

この作品をシェア

pagetop