月の光に響く時
と私が拒否した瞬間だった。


ヒュッ!!

と箱に入っていた短刀が空へと飛んだ。


「ひゃっ!?何!!??」


それを見た男は私から体を離し、短刀を睨んでいるみたいだ。

ひゅんひゅんと回りながら短刀は私の足元に突き刺さった。


「おのれ・・またしても邪魔を」


カッ!!!ドンっ!!!


短刀が煌めき、空から雷が男へと向かって落ちた。


「・・・ぇ?」


眩しくて目を閉じてしまった私。

恐ろしくてゆっくり目を開けると男はいつの間にか消え去っていた。


「・・・夢?」


って呟いたけど、おじいちゃんは遠くで倒れている。


「おじいちゃん!!!」


私は急いでおじいちゃんのもとに向かった。
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