月の光に響く時
「桜鬼、手を離せ」


ビュンッ!!と風を切る音と共に、別の男の声が聞こえた。

一体どこから現れたのか、大きな刀が金髪の男の首にぴたりと止まった。

金髪の男の背後に、夕方現れた長髪の男が立っていた。


「来るとは思ってたけどよ、何年経ってもしつこいな律鬼」

「このまま首を飛ばしてもいいんだぞ?コレの前でな」

「それは笑えねぇ」



ドンッ!!


「ひゃっ!」



男は私の体を軽く着き飛ばすと、自分の腰に差していた刀ではじき返した。

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