月の光に響く時
突如、

ゴロゴロ・・ゴゴゴゴゴゴゴ・・

ドオオオオオンッ

と激しく雷鳴が轟いた。

暗雲から蒼い雷が山の頂上にある一番太い木に堕ちた。


バキバキバキ・・・

音を立て真っ二つに割れた木は、その山のご神木であった。

めらめらと炎が辺りを燃やし始める。


時を同じくして、日本各地に雷鳴が轟いた。

雷が山々へと落ち、ご神木が音を立てて割れた。

紅のいかずち。

白のいかずち。

黄のいかずち。

まるで何かが始まるような。

そんな不思議な現象は、全国のトップニュースとなった。
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