月の光に響く時
「ああ、勘違いしないでくださいね」
「はい?」
「律鬼様は貴女を大切に思っています。1000年前から。単に利用するために近づいたのではありません」
「そ、そんなの信じられません!だってあなたのさっきの発言・・」
「本当です。それは信じてあげてください。だから貴女は今無傷なんでしょう?」
ゾク・・・
ヤバい、本当にこの人怖い。目が私を見ていない。
きっと律鬼さんに忠実で、逃げるなと必死に訴えているんだ。
絶対に私が逃げない様にと脅しているんだ。
「私が好きだったのは桜鬼って鬼なんでしょ!?だから律鬼さんは対抗して・・」
ザシュッ!!
「ああっ!!」
刀が私の肩を滑った。
熱い摩擦の痛みが全身に走った。
腕に鮮血が伝う。
「二度と、そのような事は言ってはいけません。
それを次に口にしたら、次は喋れなくなりますよ」
ドクドクドクドクドクドク・・
窮地に追い込まれ心臓がフルスピードで動いている。
それくらい奏の目は恐ろしかった。
奏の細い目が一気に見開いた。
「今でしたら、バレずにあなたを亡き者にする事も容易いのです!」
殺される!!!絶対に殺される!!!
手すりぎりぎりを通り越すくらい私は恐怖でのけぞった。
そしてそのまま
ぐらりとよろめいてしまった。
「あっ!!きゃあぁっ!!」
「しまっ・・!!」
そのまま天守閣から真っ逆さまに堕ちた。
もう駄目だ。終わりだ。
私・・・・
死んじゃうんだ。
「はい?」
「律鬼様は貴女を大切に思っています。1000年前から。単に利用するために近づいたのではありません」
「そ、そんなの信じられません!だってあなたのさっきの発言・・」
「本当です。それは信じてあげてください。だから貴女は今無傷なんでしょう?」
ゾク・・・
ヤバい、本当にこの人怖い。目が私を見ていない。
きっと律鬼さんに忠実で、逃げるなと必死に訴えているんだ。
絶対に私が逃げない様にと脅しているんだ。
「私が好きだったのは桜鬼って鬼なんでしょ!?だから律鬼さんは対抗して・・」
ザシュッ!!
「ああっ!!」
刀が私の肩を滑った。
熱い摩擦の痛みが全身に走った。
腕に鮮血が伝う。
「二度と、そのような事は言ってはいけません。
それを次に口にしたら、次は喋れなくなりますよ」
ドクドクドクドクドクドク・・
窮地に追い込まれ心臓がフルスピードで動いている。
それくらい奏の目は恐ろしかった。
奏の細い目が一気に見開いた。
「今でしたら、バレずにあなたを亡き者にする事も容易いのです!」
殺される!!!絶対に殺される!!!
手すりぎりぎりを通り越すくらい私は恐怖でのけぞった。
そしてそのまま
ぐらりとよろめいてしまった。
「あっ!!きゃあぁっ!!」
「しまっ・・!!」
そのまま天守閣から真っ逆さまに堕ちた。
もう駄目だ。終わりだ。
私・・・・
死んじゃうんだ。